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【実話】怪談・怖い話(短い)『足音』

2017/08/30

【実話】怪談・怖い話(短い)『足音』

投稿者:シバタン

私は当時一軒家に住んでいました。私が住んでいた家はいわゆる幽霊屋敷でした。私も机の後ろに知らない人が立っていたり、姉もザンバラ頭だけの人を見たりといろいろある家だったのです。

 

その中でも私が一番印象に残った話をしようと思います。それは私が小学生のときに体験した話です。その日は両親は共働き、姉は習い事に行っていて家には私だけしかいませんでした。

 

そんな日の夜はいつも、二階の部屋の方から誰かがスッスと誰かが歩き回る音がするようになっていました。

 

別に時間も決まっておらず突然歩く音が聞こえだすのですが、その歩くペースはゆっくりで、同じ場所をスースーと歩くだけだったのであまり危険だとは考えていませんでした。

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しかし、小学生の私にはそのことが気味が悪くいつも家族が早く帰ってくることを考えていました。

 

しかし、しばらくすると、二階のリビングだけでなっていた足音がだんだん隣の部屋そのまた隣の部屋といったように、だんだんと聞こえてくる範囲が広がっていきました。

 

私は音が聞こえだしたときには怖くてたまりませんでしたが、二階に行かなければ大丈夫と自分に言い聞かせることでなんとか我慢することができていました。

 

しばらくして、また二階から足音がしてきました。でも今までと違うのは廊下ばかりうろついているということです。

 

しかも、今まで一定のリズムで歩く音が聞こえていたのに、ある場所に近づくと立ち止まっているのがわかりました。

 

それは明らかに階段の前です。私は本能的に今まで下に降りる道を探していたんだと思いました。

 

しかし、当時の私は夜に行くあてもないので、部屋中の鍵を閉めもしものために裏口の鍵を開けておくくらいしか防衛手段がありませんでした。

 

一階の廊下からは私がいる部屋に入るには鍵付きのドアを開ける必要があるのでこれで何かあっても大丈夫だと自分を落ち着かせていると、また足音が二階の階段の前で止まりました。

 

すると、タッタッタと今までが嘘のように階段を素早く降りてくる音が私の耳に届きました。

 

「嘘、こっち来る」

 

私は一人、部屋でガタガタ震えながらものとをさせないように、ソファーの後ろに隠れました。

 

足音は、部屋のドアの前で止まり、また動き出しました。

 

私はそのときドアに鍵を閉めていたことに安堵しました。

 

しかし、

 

ガチャリ、スースー。

 

突然鍵が開き、足音が部屋の中に響きました。その時私は金縛りにあい、ドアの方を見ることも、逃げ出すこともできませんでした。

 

ふと、見ると部屋に置いてある姿見が目に入りました。

 

そこには、ただただ真っ黒い人型の靄のようなものが見えました。

 

私はヤバいと思った瞬間金縛りが溶け、裏口に一目散に逃げました。それから家族が帰ってくるまで私は外で蹲っていました。

 

この話を両親にすると、そんな馬鹿なことあるはずないと言われてとりあってくれませんでした。

しかし、両親の顔を明らかに何か隠している感じがしました。

 

私だけが知らなかったことですが、近所で私たちの住む家は黒い影が動き回っているのを度々目撃されている家だったと後で知りました。

 

それから暫くして、天井裏からお札が発見されました。従兄が遊びに来た時に押し入れの上から天井裏に入り柱に張られているお札を偶然発見したのです。

 

家は中古だったので、やはり何かわけがある物件だったのかと思ったのですが、お札が剥がされてから、私も姉も霊を見ることも音を聞くことも無くなりました。

 

普通霊なんかが出るのにお札を使うと思うのですが、どうやらうちはその逆だったようです。

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