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【実話】怪談・怖い話(短い)『葬儀屋』

2017/08/30

投稿者:タチバナ

『葬儀屋』

私は葬儀屋で働いています。ご遺体を見るのは慣れましたが、さすがに子供のご遺体を見るとなにかヤルセナイ気持ちになってしまいます。

 

とある日、子供のご遺体が運び込まれたので、私は棺の中にいるその子をみてかわいそうにと思ってしまいました。

 

私はその日の仕事を片付けてさぁ帰ろうと、葬儀場を後にしようとしました。その時なんかに語り掛けられた気がして振り向きましたが、そこには誰もいませんでした。

 

なんだろうと、ふと思ったのですがあの男の子が呼んでいるんだなとなぜか直感的にわかりました。

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不思議と怖いという感情はなく、男の子が「遊ぼうよ。」といっているのだと思いました。

 

「ゴメンね。今日は帰るから明日遊ぼうね。」

 

私はそう誰もいない室内に向かって大きな声で言いました。

 

その日の夜不思議なことが起きました。私は起きたのですが、そこがまだ夢の中であることが分かりました。私の眠る足元から何かが私の足を掴んで、よじ登ってきていました。

 

しかし、やはり私は怖さを一切感じず、よじ登って来ていたのが、あの男の子だということにすぐ気が付きました。

 

男の子は私の顔を見ながら「遊ぼうよ」と言ってきたので、私も「いいよ」と答えました。

 

男の子がしりとりがしたいというので二人でしりとりをやりました。

 

しばらくしりとりを続けていきました。

「たぬき」

「きゆね」

「ねこ」

「こま」

「まいく」

ここまで、楽し気に遊ぶことができていたのに急に私の口か声がでなくなりました。

 

目の前を見ると、ニコニコしていた男の子が、無表情でどんどんわたしの顔に近づいてきています。

 

「次は?次は?」

 

という度に、今まで安心していた感じとは違い、私は男の子から威圧感を感じ危機感を持ち始めました。

 

でもどうやっても「く」から先が言葉として出てこず、その間男の子は私に向けて、「次は?」ととても低い声で聞いてきます。

 

とうとう、しびれを切らしたのか、男の子が私の首を掴んできて私が息ができないと抵抗している内に、私は本当に夢の中から起きることができました。

 

私が冷や汗を拭って落ち着こうとしていると、「はい、聞いていますよ。」と突然SIRIが反応して、まだ男の子がこの部屋にいるのかとその日はそれから寝ることができませんでした。

 

葬儀場について、男の子のついて少し調べてみると、男の子は事故死であったようです。そう、車に轢かれたのです。

 

私はあの時、「クルマ」と言おうとしていました。そのことが男の子を怒らせてしまい、あんなことになったのでしょうか?

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