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【実話】怖い話・怪談短い『一人暮らし』

2017/08/30

【実話】怖い話・怪談短い『一人暮らし』

友人の金子は県外の大学に合格して一人暮らしをすることになった。

 

実家暮らしの俺はそれが羨ましくて仕方なかった。ある日、金子が内に泊まりに来いよと連絡してきた。

 

俺は興味があったのですぐに行くと返事をした。当日になって、金子に何で急に泊まりに来いなんか言ったのか聞いても金子はしどろもどろと教えてくれなかった。俺は普通だったら、「自慢したくて」とか簡単に言えるのにそれをはっきりしない金子の様子になにか引っかかった。

 

金子の家に着いて、夜の9時頃になると両隣の住人も帰ってきたようで、足音やら水音やら生活音が聞こえてきたがあまり大きくなく一人暮らしがさらに羨ましくなった。

 

ふと金子を見るとなぜかちょっと怯えた表情をしていた。怪しすぎる。

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俺が「どうしたんだ」と聞こうとすると、金子の玄関のドアノブがガチャと鳴った。俺の目はそっちに向いた。

 

ガチャガチャガチャガチャ

 

ドアノブを誰かが回している。

 

それもずっとだ、覗き穴を恐る恐る覗いてみても誰もいない。

 

誰もいないのにドアノブがガチャガチャなっているのだ。

 

「てめ~これがわかってて俺を呼んだのか!」

俺は金子に怒鳴りつけた。

 

「これはまだ実害がないから・・・」

 

俺はこの言葉に返す余裕がなかった。5分ほどしてドアノブは静かになった。

 

聞けば、ドアノブは毎日決まった時間にああなるのだそうだ。

 

そのあと俺は帰ろうとしたのだが金子がどうしてもというので、俺はすぐさま布団に入って眠りについた。

 

誰かが俺の髪の毛に触れている感触がして俺は目を覚ました。

 

目を開けるとそこには誰もいない。

 

しかし、すっすっと誰かが部屋の中を歩いている音がする。

 

また、何かが髪の毛に触れた。

 

俺はその感触がした方を振り向いてみると、真っ暗なのになぜか背の高く髪の長い女が部屋の中を歩いているのが見えた。しかも、よく聞くと歩く音は一つだけではない。

 

机の上のものもガタガタ揺れて動いているし、壁かなにかはわからないがパーンというラップ音が聞こえてくる。

 

俺は怖くて目を瞑っていると時々、俺の耳に冷たい息がかかってきて、俺は一晩中寝ることができなった。

 

朝、ようやく音がしなくなって目を開けるともうそこには女達の姿はなかった。

 

金子に夜のことを聞いたら、あれは毎日起こっているそうで、金子が両親に引っ越しの許しをもらうために証人として俺を利用するために俺を呼んだと白状した。

 

それから、金子は安全に引っ越しできたようで、その際両隣の人にあの部屋について挨拶がてら聞きに行ったそうだ。

 

俺は金子の言葉を聞いて恐ろしくなってしまった。

 

金子の家の両隣は誰も住んでおらず、生活音など聞こえるはずもないと伝えられたからだ。

 

ただ、それよりもその話をする金子の後ろの方で髪の長い女が睨みつけていたのだ。

 

あのアパートで一体何が起こったのだろうか。俺はそのことを金子に話すことができなかった。

 

俺の一人暮らしへのあこがれは完全になくなった。

⇒次の話:【実話】怖い話・短い『ある住職さんの話』

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