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【実話】怖い話・短い『ある住職さんの話』

2017/08/30

ある住職さんの話

これは、本当にあった話です。山下さんは都内で大きな池のある公園の近くに住んでいた。

 

山下さんはそこから、最寄り駅まで公園の横を通って会社に通っていたのだが、別に彼自身霊感などもなく、不思議な体験をしたことも全くなかった。ある日彼が仕事から帰りテレビをつけると、テレビで心霊特集が放送されていた。

 

しかも、生放送らしく、胡散臭い霊能力者が出ていた。

 

 

「この公園の池にはたくさんの人の霊が集まっていて危険なのでお祓いをします」

 

そんなことを霊能力者が言っていた。

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彼が冷蔵庫からビールとつまみを出し、テレビを見ると、都内某公園と画面に映っている。

 

しかし、あきらかに自分が今横を通って帰ってきた公園であることがわかった。

 

「そこに霊なんかいるかよ。こっちは毎日通ってるんだ。なんもねぇよ。やっぱ詐欺師か。」

 

彼はそんなことを言いながらビールを飲んでいると、テレビではもうお祓いが済んでいた。

 

それから仕事の疲れからか、彼は眠たくなったのでテレビを消した。

 

しかし、どうもテレビが曇っているようで、画面が白っぽく見える。

 

彼がなんだ?とそれを認めようとしっかり見るとそこには無数の子供の手の跡が浮かび上がっていた。

 

「うわ!!」

 

彼がそう言うやいなや、後ろの窓が“ばばばばっばっばば”と一斉に叩かれた音が響いて、部屋中の電気が消えた。

 

彼は怖くなってその家を着の身着のまま逃げ出した。

 

「嘘だろ。なんだ。幽霊なんかいないはずだろ?」

 

彼はそう思いながら23人の子供が家に入ってきたことを思い出した。

 

彼には馬鹿にしていた霊能者の知り合いなどいないので、懇意にしている寺の住職に携帯で電話をかけた。

 

明日にしてくれという住職をどうにか説得して来てもらうことになった。

 

住職は来てすぐに彼の部屋へ向かった。

 

彼が行きたくないというので、一人で彼の部屋に行くことになったのだ。

 

そんなに怖い感じはしなかったが、部屋のドアを開けるとたくさんの子供たちが狭い部屋の中に詰まっていた。

 

住職は引き返すと彼に言った。

 

「数が多いから私には無理だ。」

 

「いや、どうにかしてくださいあの子供たちを」

 

「あの子供たちはこのあたりに纏まっていたのに追い出されたという感じがした。しばらくしたらいなくなるかも」

 

「とりあえずお経をお願いします。それだけしてください。たぶんあの公園の池にいたんだ。お祓いって追い払うってことかよ。なんでうちなんだよ。」ブツブツ

 

住職は彼に言われるまま彼の真っ暗な部屋に入り子供たちのためにお経を唱えた。

 

住職がお経を唱え終わると子供たちは部屋の中にはおらず、電気がお経が終わるとしばらくして着いた。

 

住職はうまくいったことを彼に話した。

 

「あの子供たちはもういないんですね。全員、23人全部ですよね?」

 

「数える余裕はあったんですか、いや、23人全部いなくなりました。」

 

正直言って、子供たちは部屋にギュウギュウに入っており数を数えることなど無理だった。しかし、住職も彼も一目見た瞬間に子供たちが23人いて、女の子、男の子が何人いるかも瞬時に理解できた。

 

本物の幽霊にあった場合目に見えていないのに、しっかりその風貌や男か女か理解できてしまうかどうかで判断できる。

 

住職は経験からそう判断できると彼に教えていた。

 

さらに、お祓いに行っても、戻ってくるので成仏させないと霊に憑かれた場合には意味がないと彼に語った。

 

⇒次の話:【実話】本当にあった怖い話・怪談(長い)『学校に住み着く者たち』

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