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【実話】怪談・怖い話(短い)『旅館の電話』

2017/08/30

【実話】怪談・怖い話(短い)『旅館の電話』

その日俺は、友人と山中湖の近くの旅館に行く約束をしていた。

 

俺も仕事があったので、一緒に行くことは出来なかったので現地で落ち合うことにした。

 

俺が仕事をしていると友人から電話があった。

 

「なぁ、早く来てくれないか。」

 

「ああ、なるべく早く行きたいけどまだかかるな。」

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「いや、何かあの部屋へんな感じがするんだ。」

 

「なるべく急ぐから待ってってくれ。」

 

俺はそう答えながら、友人が何か不安そうな声で言っているのに違和感を覚えた。決して、仕事を急かすようなやつではないからだ。

 

そして、ようやく仕事を終わらせたのが夜の7時。

 

その時は、土砂降りの雨が降り注いでいた。

 

友人から着信とラインが各4件来ていたので今仕事が終わったからすぐ行くと伝えた。

 

そこから、車を持っていない友人を途中で拾い、友人から変な電話が来たと話ながら友人が待つ旅館へ直行した。

 

旅館についてフロントを訪れた俺は、部屋を聞いて友人のことを訪ねた。

 

「先に来られた方でしたらお昼頃からラウンジにいらっしゃいます。」

 

なんと、友人は俺に電話を掛けてきてから、しばらくしてもしかしたらかけてきた時から部屋ではなくラウンジにいたようなのだ。

 

俺たちはラウンジに向かい、友人を見つけた。

 

「悪い遅くなった。で、何で部屋にいないんだ?」

 

俺は気になったことを聞いた。すると、

 

「あの部屋なんかおかしいんだよ。ちょっと一人じゃ耐えられなかった。」

 

「なにがおかしかったんだ。」

 

「いや、電話の音がするんだよ。それも最近のやつじゃなくて、古い昔の旅館にあるようなチリリリンってなるようなそうとう古いやつの。それがどこから鳴ってるかわからないが15分から20分おきに一回鳴るんだよ。」

 

「なんだそれ、フロントに言ったのか。」

 

「言ったけど、そんなことは聞いたこともないから部屋を変更できないし部屋が空いてないと言われてどうしようもなかったんだ。」

 

「う~ん、そうか取り合えずその部屋行こうか。」

 

俺は怖がる友人を連れて、問題の部屋に向かった。

 

部屋は、和室でかなりきれいにされていて、変な感じは一切していなかった。

 

俺達は友人の勘違いだろうとしばらく雑談をして10分くらい過ごしていた。

 

“チリリリリ”

 

突然どこからともなく電話の鳴る音が聞こえた。それもかなり古いタイプの電話の音だった。

 

俺たちはそれぞれ目を見合わせた。

 

すぐに俺はどこで音がするか気になり、音のした方に移動した。

 

すると本当に15分ほどしてもう一度電話の音が鳴った。

 

しかし、ワンギリなのか、音はすぐ消えるので特定するまでに5回もかかってしまった。

 

どうやら、音がするのはどう見ても壁の中からするようだというのが分かった。

 

「これはおかしいだろ、おいフロントに行くぞ。」

 

俺が言うと友人たちもフロントに行くために手に貴重品を持って用意していた。

 

すると友人の顔がまた青くなった。

 

手にはスマホがある。

 

スマホには着信の通知が5件と表示されていた。

 

そのスマホは和室の真ん中にあるテーブルの真ん中に置いてあり、俺達全員の目に留まっていたが、この部屋に入ってきて一度も鳴っていないのだ。

 

5件の表示はすべて同じで05-○○○-○○○○となっていた。

 

俺と一緒にきた友人が何を思ったのかその番号に折り返した。

 

「・・・・この番号は現在使われていません。・・・」

 

俺はスピーカーから流れる音に驚いた。

 

「なんで、使われてないところから電話がかかってるんだ。」

 

俺たちは急いでフロントに駆け込んだ。

 

その時フロントの案内を見ると、旅館の電話番号が05から始まっていることに気付いた俺は、

 

「この辺の番号だろ、ちょっと電話帳を貸せ」

 

と怒鳴った。

 

結果からすればその番号はのっていなかった。

 

すると、俺たちのあまりの見幕にフロントの奴がこの旅館を建てるときに地上げを行って、その時のものじゃないかと話してきた。回線が残っているんではないかと。

 

しかし、それでも壁から電話の音がする理由もスマホに使用されてない番号が通知される理由もわからない。

 

俺が部屋を変えろと言うと、

 

「ご用意しております。」

 

と友人には断っておいて次はもう用意している。

 

その時俺はきっとあの部屋はよくそんなクレームが来るのだろうと思った。

 

また、そんな部屋を簡単には変えさせないことに腹が立った。考えすぎだろうか?

 

だが、結局あの電話の音と通知の正体はわからないままだ。

⇒次の話:【実話】本当にあった怖い話(長い・短い)『新支社』

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