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怪談・怖い話(短い)『のぞき穴』

2017/08/30

怪談・怖い話(短い)『のぞき穴』

これは僕がバイト先の先輩から聞いた話です。

 

男は古いアパートに一人で住んでいました。

 

見るからに古く貧乏な学生が住んでいるようなものでした。

 

男の部屋には秘密がありました。

 

それは隣の部屋との間に穴が開いていることでした。

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しかも、隣に住んでいる人はその穴の存在に気付いていませんでした。

 

男の隣に住んでいるのは若い20代前半の細身のOL でした。

 

男はそれを幸いとして、暇さえあれば彼女の部屋を覗いていました。

 

ある日、もう夜も深けて時刻は既に午前3時になっていました。

 

その日は飲み会があり男が家に帰りついたのがこの時間だったのです。

 

男が部屋に置いてあるベットに横になると、隣の部屋からドスドスドスと音が聞こえてきました。

 

「きゃっ」と女の鳴き声も聞こえてきたので、男でも連れ込んだのか?と酔った頭で考えながら、ドタドタバタバタと聞こえる隣の部屋を覗こうと覗き穴に目を当てました。

 

すると、男の眼には猿轡(さるぐつわ)をされて涙目の女の顔が目に入りました。

 

おいおい、そういう趣味かよ。

 

男がそんな下世話な考えをしていると、突然彼女の目の前にいる男が彼女の長い髪の毛を無造作に掴み上げ、「金目のものはこれだけか?」と彼女に向けて追及していました。

 

覗き穴から隣の部屋の状況をよく観察していると、部屋の中は明るく、床には物色した後と一見してわかるように物が散乱していました。

 

よく見ると彼女の顔には殴られた後のように右頬が赤く腫れあがっていました。

 

しばらくすると強盗は彼女の髪を掴んだまま彼女の頬を拳で殴りだしました。

 

彼女が床に蹲るとドスドスドスと彼女のお腹に何度も蹴りを入れ彼女の口から「うっ」と声が漏れだしました。

 

何度目かの蹴りが入ったあたりで、彼女が反応しなくなりました。

 

しかし、強盗は蹴るのを止めず、しばらく彼女のお腹を蹴り続けました。

 

それから落ち着いたのか強盗は彼女部屋から出ていきました。

 

男はすぐに携帯を手に取り警察に通報しようとしましたが、自分が覗き見したことがバレルと大変なので通報するのを止めました。

 

その日から3日後男の家に警察が来ました。

 

警察の検証の結果、壁に穴が開いているのが分かったので、事件の時に何かなかったか聞かれたのです。

 

その時男は、覗きをしていたことがばれたくなかったので、その日は帰るのが遅くてわからない、穴が空いてるのは気付かなかったと説明しました。

 

警察は、男の話を信じたのかすぐに彼の部屋から出ていきました。

 

男は事件後1カ月の間は罪悪感はあったが、それを過ぎたあたりから、罪悪感が薄れ今では罪悪感なんか無くなっていました。

 

男の家にはたまに警察が訪ねてきて、捜査状況を説明しては、何か覚えてないか聞いていきました。

 

どうやら強盗につながる証拠がなく、未だに捕まえられないらしい。

 

その日も男は飲み会帰りで午前3時頃に部屋に入りベットに寝転がっていた。

 

すると隣の部屋からドスドスドスと音聞こえる。

 

現在、隣の部屋は引き払われて、誰も借りていないはず、どうして物音がするのだろうか、男は酔いが回ったまま最近使っていなかった覗き穴を覗いた。

 

しかし、案の定隣の部屋は暗く中の様子を伺い知ることは出来なかった。

 

ふと男は瞬きを1度した。

 

目を開けるとそこには血走った目があった。

 

突然のことに後ろに後ずさりそうになったが、身体が固まったように言うことを聞かない。

 

男はその目と目があったまま状態で右耳みに生暖かい空気が当たるのを感じていた。

 

すると右側から「どうして助けてくれなかったの」と囁かれた。

次の話:怪談・怖い話(短い)『墓地の間』

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