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怖い話(短い)『黒い人影』

2017/08/02

怖い話(短い)『黒い人影』

これは、高校1年生のころに友達家族に別荘へ遊びに招待された時の話です。

 

そこは、山間に佇む素敵な別荘でした。

 

楽しいひとときを過ごし、私と友達は2階の一室で床につき、友人の両親は1階で床につきました。

 

私は、夜中トイレに行きたくて目が覚めました。

 

しかし、一人でトイレに行くのはとても怖かったのです。

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そうというのも、友人とその両親から、『『二階の奥の部屋は気持ちが悪いんだよ(の))』と聞かされていたからなんです。

 

今いる部屋からトイレに行くためには、その奥の部屋の前を通らなければいけないのです。

 

どうしても一人でトイレに行くのは怖かったので、申し訳ないけど友人を起こすことに決め、友人の方に目線を動かしました。

 

そこには、私に背中を向けて眠る友人とその友人にピタリと張り付く直立不動の黒い人影がありました。

 

黒い人影は友人の身体から数センチのところに張り付き、その体は宙に浮いていて、手も足もまっすぐに伸ばして異様としか表わせないものでした。

 

なぜか、真っ暗なのにも関わらず、真っ黒で闇のように髪の長い女だと私は気づくことができました。

 

しかも、モナリザのような髪型の顔も体も真っ暗なのに、目をしっかり見えて、その目が瞬きひとつせず友人の顔を見つめているのです。

 

恐ろしいものを見てしまったと私は咄嗟に友人に背を向けると蹲りました。

 

しかし目をつぶったことをすぐに後悔しました。

 

もし、目を開けたときあの人影が覗いていたら目が合ってしまう。

 

目を空けていればあの人影の動きを見ることができたのに、目をつぶってしまってはそれもできなくなる。

 

私は言いようのない恐怖に苛まれながら朝を迎えました。

 

朝の友人の様子は通常通りで別に変なところはありませんでした。

 

寝ぼけていたのかな?

 

しかし、気になった私は昨日の黒い人影のことを友人に話しました。

 

すると、「それうちの母さんにも話してくれる」と言われるまま友人のお母さんに話しました。

 

すると友人のお母さんがこう言いました。

 

「そうなの、またお祓いしなくちゃだめかしらね。」

 

私はそれ以上聞くことができませんでした。

 

その別荘で一体何があったんでしょうか。

 

気持ち悪がられている部屋の存在も黒い女の子のことも、今でも何一つわからないままです。

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