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【実話】怖い話(短い)『映画の撮影』

2017/08/10

この話はとある映画の撮影現場で起きたことです。

 

そのお映画のワンシーンを撮影するために、その日はお店を借り切って映画のロケをやっていました。

 

しかし、お店なので、当然楽屋などの特別な部屋もなく、スタッフや役者が同じ広めの部屋に集まって、スタッフが撮影の準備を行う傍ら、部屋の端っこの方で役者さんたちがメイクをしていました。

 

そんな、みんなが同じ部屋に集まっている中、その映画の出演者である大物俳優のAさんのお付きのヘアメイクの女性が、「Aさんおはようございます。」と、Aさんに挨拶をしながらやってきました。

 

Aさんもそれに答えて、「ああ、おはよう。」と応えました。

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「じゃあ、お願いします」とお付きのメイクさんが言ったので、Aさんは周りの人たちに向かい、「じゃあ、ちょっとメイクしてきますね。」と伝えてから、部屋の隅のメイク用の椅子に移動し深く腰掛けました。

 

お付きのメイクさんはAさんの後ろに立ち、Aさんの髪に櫛を当てて、スーっと髪を梳きました。

 

しかし、それから何もしてこないので、Aさんが不思議に思って後ろを振り返ると、お付きのヘアメイクさんの姿がありませんでした。

 

Aさんは『忘れ物でも取りに行ったか、トイレにでも行ったんだろう』と思い、彼女が戻ってくるまで待っていることにしました。

 

すると女性が「おはようございます。」と声をかけてきました。

 

Aさんは、初めてみる女性なのでなんの関係者かな?と不思議に思っていると、女性が「お付きのメイクさんの代わりに来ました。」と教えてくれました。

 

たしかに手にはメイク用の箱をしっかりと持っています。

 

すると近くにいたスタッフさんが、「Aさんのお付きのメイクさんならもう来てますよ。さっきAさんとこっちに来たはずですけど。」と代わりのメイクさんに伝えました。

 

すると、代わりのメイクさんは怪訝な顔をして、「いや実は今日電話がありまして、『昨夜お付きのヘアメイクの人が首つり自殺で亡くなったので代わりにAさんのところに行っくれませんか?』と連絡があったので、それで代わりに来たんですよ。」

 

それを聞いたAさんやスタッフは一瞬わけがわからなくなり、固まっていました。

 

なんせスタッフのほとんどがAさんが来たのを見ていて、声を聞いていたのだから。

 

そして、Aさんはおびえた声で「だって俺、髪の毛をひと梳きされたよ。」と声に出したとき、ふと下の方に視線が下がりました。

 

「うっ」

 

そこにはお付きのメイクさんのメイク箱が置いてありました。

 

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