ふと人にメールを送ろうと思ったとき夜も遅い時間だから、「夜分に遅く失礼します」ってつけなきゃな。
でも、「夜分に遅くっておかしくないか?」。
だって、「夜分」がすでに夜遅い時間なのに、それに「遅く」って、「頭痛が痛い」みたいに同じ意味を繰り返すっていう間違いじゃないのか?
正しい使い方は「夜分に失礼だろ!!違うのかな?」そんなことを思ってしまったので、今回は「夜分に遅く失礼します」を使っても間違いじゃないのか、正しいメールや電話などでの使い方を調べてみました。
実は間違った使い方ではなかった。
管理人は、こう思ってました。「夜分」は夜遅い時間だから、正しい使い方は『夜分に失礼します。』又は、『夜遅くにすいません』だろって。
でも、調べた結果、実は「夜分に遅く失礼します」は間違った使い方ではないことが分かりました。今からその理由を説明していきます。
「夜分」の意味
『夜分』に「夜遅い時間」という意味が含まれていると思っている人は多いのではないでしょうか?
若しくは、もはや慣用句として日常的に使われているから、『夜分にもかかわらずしかも遅い時間に失礼します』が省略されて『夜分遅く失礼します』になったんだよって思っていませんか?
実は『夜分』とは「夜、夜間」という意味しかありません。
つまり「夜分に遅く失礼します」とは「夜遅くに失礼します」という意味なので、遅いという言葉を重ねて使ってはいないということになります。
「夜分に失礼します」でも「夜中に失礼します」の意味がありますから使っても問題ないんですね。
私は恥ずかしい話ですが飲みの席で「同じ言葉使うのは変」だって自信満々で話した記憶があります。
夜分の時間は?
夜分の意味は夜中ですから、23時以降から3時くらいに使うのがいいでしょう。
これは個人の感覚で使ってもらっていいと思います。
美容師の友達と話していて、22時は学校で勉強してるかなっていうと、『そんなド深夜までしてるの?』って言われてびっくりしたことがあります。
美容師は朝早いからそういう感覚なんでしょうね。
結局は個人の感覚ですが大体の人が23時~3時4時を夜中遅く(深夜)だと考えているようなのでそのくらいの時間に使うのがいいでしょう。
(ビジネス)メールで使うのは間違い?
メールは相手にいつ届いても電話のようにすぐに出る必要がないので、(いつメールを見るかは受け取り手しだいです。)基本的には「夜分に遅くに失礼します」という文章は書く必要がありません。
だから「夜分に遅くに失礼します」をメールで使うのは間違いです。
そう思いませんか?
でも、待ってください。
メールには受信時間が通知されていますよね。
これをいちいち確認するのはちょっと面倒。
しかも、何らかの事情で、相手の受信時間が遅くなることもあります。
そこで、ビジネスではもっと深く考えてみるべきです。
例えば、取引先や上司の方に重要な書類を届けるため、『明日の午後には届きますので受け取りお願いします。』というメールを1日の午後11時に送ったとします。
それが何らかの事情で、受信時間が2日の午前8時50分に相手に届いたとします。
この場合には相手にとっては受信時間が2日の午前8時50分なので、3日に書類が届くと思って、相手は2日は早く帰ってしまうかもしれません。
書類が早く届くならトラブルは大きくないですが、期限制限のあるものを『明日までに提出お願いします。』なんてのが相手に受信時間が2日の午前8時50分に届いた場合を考えてみてください。
ビジネスではとんでもないトラブルの元になるのが分かると思います。このような間違いを起こさないためにも、『夜分遅くに失礼します。書類は明日までに提出お願いします。』
としていれば、もしも、相手の受信時間が遅くなっても、『これは、昨日の夜中に送ってきたんだな。なら、明日は今日のことだな』と気づいてもらえるはずです。
結論
「夜分に遅く失礼します」という日本語は正しい。しかも、メールで使えば、ビジネスのトラブル回避になるので、使った方が絶対いい。迷わず使うほうがお得な感じがしていいですね。
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