ひな祭りにはまぐりを食べる由来や意味を子供にもわかりやすくついでに菱餅も紹介

雑学

371775ひな祭りでは「はまぐり」を「はまぐりのお吸い物として食べるようになっていますよね。

あれってどういう意味や由来かしっかりと子供に説明できますか?

管理人には姪っ子がいるのですが去年聞かれて答えられなかったのでその他の由来をわかりやすくまとめました。

子供に教える際にはまず、大人用のちょっと小難しい由来を読んだ上で説明すると子供のなぜなに?

攻撃に対してたじろぐ必要がなくなると思いますよ。

もちろん読まなくても子供に説明するときには大丈夫なようにしています。

スポンサードリンク

はまぐりを食べる由来(大人用)

はまぐりを食べる由来は平安時代にさかのぼります。平安時代には貴族の中で貝合わせといわれる遊びが行われていました。

 

現在でいうトランプの神経衰弱と良く似たものになります。

 

はまぐりの特調としては、二枚貝であるのはご存知だと思いますが、その二枚の貝がけっして他の貝のもう一枚と完全に重なることが(今もですが)ないのです。

 

一方でもう一方(対になる方)とは完全に重なりあるのです。

 

特に3月は、はまぐりが一番おいしくなる旬の時期で、はまぐりの二枚貝が特に他の対になる方とは重ならないようになるのです。

 

他の対になる貝とは一緒にならないという、ことから「仲良く一人の男性と末永く幸せになって」ね。

という意味が込められています。

 

当時の考えでは、はまぐりにはお姫様の意味がありました。

 

さらに、一人の男性に添い遂げるのは女の幸せや美徳であり、お姫様のように大切な娘が、夫婦円満になるように、夫婦円満の象徴として結婚式の嫁入り道具としてしても持たされていました。

 

江戸時代になると貝桶といわれる物に360個(旧暦では1年は360日)のはまぐりを入れて、新郎の家に持って行き1年間の夫婦円満を願ったのだとされます。(腐らなかったのかな?)

 

そんなことから、はまぐりをひな祭りに食べるようになったんだと言われています。

子供用

ひな祭りに、はまぐりを食べるようになったのは、はまぐりが二つの貝殻がぴったりくっついて自分の貝殻以外とは絶対にピッタリくっつくことはないからなんだ。

その理由はね、

女の子が自分のことを本当に幸せにしてくれる最高の男の子と結婚して(ピッタリとくっついて)幸せになれるようにはまぐりを食べるようになったんだよ。

って説明すれば大丈夫です。

菱餅の3色の由来

菱餅は緑、白、ピンクとありますがこれはじつは明治時代からこの3色になりました。

 

江戸時代には緑と白の2色で現在よりも1色少なかったみたいです。

 

そしてそれぞれの意味は緑は若草、白は雪、ピンクは桃の花を意味しているんです。

 

さらに、3月の時期を考えて、春の初めに緑(地面)から草が生え始めてまだ雪が残る中をかき分けて桃の花が咲くという。

 

素敵な意味合いがあります。

 

さらにさらに、緑は末永い健康(長寿)、白には清純潔白、ピンクには魔よけの意味があります。

 

さらにさらにさらに、菱形にも意味がありなんと心臓をあらわしているといわれています。

 

これに関連して緑には色付けにヨモギを使い増血効果を狙っており、には色付けにひしの実を使い血圧を下げる効果を狙い、ピンクには色付けにクチナシを使い解毒作用を狙っています。

 

トリプルミーミング(一つの単語に3つの意味)になっています。

 

整理すると下の表みたいになります。

 若草  末永い健康(長寿) ヨモギ
清純潔白 ひしの実
ピンク 魔よけ 桃の花 クチナシ

ようするに娘の健康を願い、災悪から守るという意味が込められています。

ひな祭りの由来は古代中国

ひな祭りの由来は古代の中国です。

 

このころの中国では季節の変わり目には良くないことが(災い)がよく起ると考えられていました。

 

そこで、古代中国人は川辺で身を清めたり(禊(みそぎ))、盃を流したりして、自分の身から災いを川に流していました。

※盃を流し自分のところに流れ着くまでに詩歌を詠むという儀式をしていました。

これを「曲水の宴(きょくすいのうたげ)」といいます。

 

このころは女の子が特別行うものではなく、極々当たり前に男女の区別なく行われていました。

日本に伝わる

これが遣唐使によって日本に伝えられました。

 

もっとも当時は世間の人が行う行事では天皇陛下の災いを祓うための神事として行われていました。

 

それが、平安時代になると、宮中行事(貴族の行うもの)として行われるようになりました。

 

宮中行事では中国と同じように川に盃を流し自分のところまで来る間に詩歌を詠む「曲水の宴」を行う一方で、「人形(ひとがた)」というものを草や木、紙などで作り、そこに自分の穢れ(災いを)撫でたりして移して川などに流していました。

 

いわゆる代わり身というやつです。そしてこの儀式も女の子のためではなく男も女もすべての人のために行われていました。

豆知識
現在でも「流し雛」というものが行われていますよ。

平安時代に2つの人形

平安時代にはもう一つの人形が存在していました。

 

それは人形(にんぎょう)です。

 

同じ漢字を使いますが、読みと意味が異なります。

 

『人形(にんぎょう)』は当時の貴族の女の子が遊んでいたきれいなお人形(にんぎょう)のことをいいます。

 

これは「ひいな遊び」といわれ、今で言う「人形遊び」の道具となりました。

 

お雛様の原型といえます。

 

『人形(ひとがた)』は川に流すので非常に粗末にできていました。

 

一方で人形(にんぎょう)は綺麗にできており、時を越えるごとに美しくなっていったので(人形を作る技術が上がった)次第に、飾るものになっていきました。

 

このときに同じ人形を使っているので、人形(ひとがた)を川に流すものから、災い(厄)を受ける飾り人形として「雛人形」へと変化していきました。

子供用にわかりやすく解説

(子供に語りかける設定です)
ひな祭りはね、大昔の中国で始まったんだよ。

 

昔の人は季節の変わり目には運が悪くなると考えていたんだ。

 

だから季節の変わり目に運が悪くならないようにするために、川で体をきれいにしたり盃(コップみたいのを)を川に流してたんだ。

 

そうすると、運が悪くならないと考えていたんだ。

 

そして、それが日本に伝わってきたんだけど、日本では川に人形を流していたんだ。

 

でも、貴族の女の子はきれいな人形で遊んでいたから、昔はそのきれいな人形を川に流していたんだ。

 

でもきれいな人形を川に流すのはもったいないよね。

 

だから、川に流すのをやめて、きれいに飾って女の子の代わりに運が悪くなってもらうようにしたんだ。

 

簡単にいうと人形に身代わりになってくれるように頼むようになったんだよ。

 

だから、お雛様は君の分身なんだからかわいがらないといけないんだよ。

 

これくらい説明できればいいと思います。

 

こどもに由来を聞かれたら、『お雛様は女の子の運をよくするために飾るようになったんだよ』程度でいいと思います。

 

もっと、「何で?」って聞かれて困らないように大人用に詳しくお話します。

最後に

どうでしたか、これでひな祭りではまぐりを食べる由来と菱餅を食べる理由が理解できたと思います。私も今年はしっかり姪っ子たちに説明してやります。お互いがんばりましょう。


この記事を見られた方はこちらも見ています

コメント

タイトルとURLをコピーしました