「あの銀行の利子は利息が安いから・・・」これってなんか違いますよね。
最近では過払い金などで注目されている言葉ですし、銀行から家を建てるためにお金を借りる人も多いと思いますが、契約のとき一体どちらを使えば正しいのでしょうか?
利子って何?
利子とは、お金を借りた際に払う利率のことです。
ですから、「借金の利率が10%できついよ~え~ん><」って時には、借金の利子が10%だってことになります。
つまり、利子は借りた側からの視点です。もう、お分かりだと思いますが次に利息について超簡単に説明します。
利息ってなんだらほい?
利息とは、お金を預けた際にもらえる利率のことをいいます。つまり、貸した側の視点になります。だって、銀行にお金を預けるのも人に貸すのも同じ意味ですよね。
使い方としては、『あそこの銀行は利息が高いからオススメだよ。』ですね。
間違っても、『あそこの銀行は利子が高いからオススメだよww』なんて言わないようにして下さいね。そんな悪魔みたいなこと言ってると信用失いますよ。
違いは表にすると簡単
利子 | 借りるときの利率・借りた側 |
---|---|
利息 | 貸すとき・預けるときの利率・貸した側 |
利子の方が利息よりも高い!!
これは社会の当然の仕組みです。貸した側の方が立場が優位であるので、借りる側の利子は高くなってしまうんです。(貸す側は貸さなくても大丈夫、借りる側は借りたくてしょうがない。)
ですから、利子の方が常に利息よりも大きくなってしまうんです。銀行は良く『銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる』と揶揄されますが、景気のいい時なら債権を回収しやすいですが、景気が悪くなると回収見込みがなく急いで回収したがるのも利子が高く利益が大きいからですよね。
でも、郵便貯金の場合にはちょっと使われ方が違います。
郵便貯金の場合
郵便貯金の場合には利子と利息を区別しないで一律で利子と呼んでいます。
なんと法律用語ではそれとは逆に使われています。
法律用語の場合
法律用語の場合には利子と利息を区別しないで一律に利息を使うのが一般的です。
ということは商談の席など、法律的な場面では、利息という言葉を使うのが正しいようです。具体的にいいますと、消費貸借契約のとき、つまり個人同士でお金の貸し借りするときも含まれるってことです。
まとめ
いや~結局のところ法律用語では一律に『利息』っていうんですね。利息制限法があるのでなんとなく納得できますね。あなたはどうでしたか?そして、世の中のすべてのお金の貸し借りは、民法の消費貸借契約になるので、「利息」という言葉ひとつ知っていればどんな契約も恥ずかしくないというのが結論になります。ただ、世間的には借りた人が払うのが『利子』であり、預けた人が払うのが『利息』であるというのが社会通念ですので、人と話を合わせる際には法律用語だからといって、頭ごなしに否定するようなことはしないようにしてくださいね^^
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